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ホンダマチックの手掴みドライバーの想い [本田技研工業]

おはようございます、シノピー「川田忍」です。
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今日はホンダがかつて独自に開発していた自動変速機「ホンダマチック」の記事ネタ投稿です。

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ホンダマチックというのは、ホンダがかつて独自の機構を持った自社製の自動変速機(オートマチックトランスミッション:AT)に使用していた商標名義であり、同社の海外法人ではATVやオートバイに用いられる油圧機械式無段変速機(Hydraulic Mechanical Transmission)の商標ともなっていました。

この変速機の最大の特徴は、手動変速機(マニュアルトランスミッション:MT)の様に2軸もしくは3軸の平行軸歯車を使用する点が挙がられています。
MTで用いられるシンクロメッシュ機構に替えて各変速段用の油圧湿式多板クラッチを用い変速を行うのですが、平行軸歯車を用いる構造は2014年(平成26年)に前輪駆動車向け9段ATでZF製の遊星歯車式を採用するまで、歴代の同社製ATにも受け継がれていました。
また、MT車のクラッチに相当する機能はトルクコンバータが受け持っており、その点では一般的なATと同じであります。

元々はオープン型スポーツカー車種であるS500用の自動変速機をボルグワーナー(BW)社に開発を依頼した際に「高回転エンジンに適合する自動変速機は開発できない」との回答を受け、これに対し、本田技研工業は世界各国の特許に抵触しない自動変速機を自社開発したのが始まりで、1968年(昭和43年)4月にN360に搭載したのが最初の採用例となっています。

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ホンダN360

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ホンダ初代アコード中期型

初代アコードが発売された1976年(昭和51年)において、ホンダマチック車の販売比率は25.2%であり、当時日本の乗用車のAT比率が数%であったことを考慮すると驚異的な数字でありました。
この比率はその後も伸び、3年後の1979年(昭和54年)には49.8%と、実にアコード購入者の半数がホンダマチックを選択するようになります。

また、身体障害者の社会進出へ貢献するために開発された運転補助装置のホンダ・フランツシステムは、ホンダマチック搭載車をベースに開発されていました。

また2輪メーカーでもあることからオートバイにも展開され、操作方法は左チェンジペダルをすくい上げる/踏み下ろして走行レンジを切替える仕組みとなっていました。

搭載車種のCB750Aエアラ、CB400Tホーク・ホンダマチックとも、ベース車種に対してエンジンを低速型へデチューンされています。

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CB750Aエアラ

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CB400Tホーク・ホンダマチック

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初代シビック

ホンダマチックには、フルオート式とセミオート式とが存在した。
1970年代、ホンダは初代シビックのセミオート式ホンダマチックを「無段変速」と称して積極的に広告したため、現在も「ホンダマチック=セミオート式」との認識が根強く存在する。
前述のように独自の機構を持つ自動変速機がホンダマチックであり、必ずしも「ホンダマチック=セミオート式」ではなかった。

同様な商標例としてトヨグライド(トヨタ自動車)やニッサンマチック(日産自動車)などあるが、これらは他社の特許を使用もしくは他社製品でありその意味ではホンダマチックとは異なっています。

続きます。

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by. シノピー「川田忍」
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